銀行の先輩が有給休暇を月末に取得しようとしたら上司に拒否された話。

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こんにちは。

元銀行員のきたしょー(@KitamuraShohei)です。

 

銀行員時代の先輩と上司の話です。

 

先輩
4月末に有給休暇を2日間取りたいんですが・・・。
上司
銀行で働くうえで月末に有給休暇を取るのは非常識だ!
先輩
す、すみません。実は、すでに旅行に行くために飛行機の予約を取ってしまっていまして・・・。
上司
そしたら、もう勝手に決めてくれ!社会人として月末に有給休暇を取るのは非常識!!!

 

このやり取りを聞いてどう思いますか?

当時のぼくは「有給休暇を好きなときに取れないのはいまどき古臭すぎる」と素直に思いました。

銀行って本当に昔ながらの労働環境で「有給休暇を取得する=周りに迷惑を掛ける」という風潮があるんですよね。

なので、労働者の権利である有給休暇を取得するだけでも引け目を感じてしまうんです。

 

有給休暇は労働者の権利だから取れるもんなら全部消化したい・・・。

だけど、法律が絡んでいてよく分からないし、気軽に有給休暇を取得できる雰囲気でもないから有給休暇を取るのはもう諦めている・・・。

 

そんなあなたのために有給休暇の周辺知識冒頭の銀行員時代の先輩と上司のケースについてぼくなりの意見をお伝えします。

有給休暇の制度概要

1:そもそも有給休暇とは?

まずは有給休暇の大前提となる制度から確認していきましょう。

有給休暇とは法律で認められた労働者の権利です。

年次有給休暇(ねんじゆうきゅうきゅうか)とは、労働基準法第39条で認められた権利であり、これを行使することで賃金が支払われる休暇を取得することができます。

引用:労働問題に関する法律相談サイト「労働問題弁護士ナビ」- 年次有給休暇とは|5分でわかる基本概要まとめ –

 

2:有給休暇が付与される条件

有給休暇は正社員やパート、アルバイトなどの労働形態に関係なく、以下の条件を満たせば付与されます。

業種、業態にかかわらず、また、正社員、パートタイム労働者などの区分なく、一定の要件を満たした全ての労働者に対して、年次有給休暇を与えなければなりません(労働基準法第39条)。

〜有給休暇が付与される労働者の条件〜

  • 雇入れの日から 6か月継続勤務
  • 全労働日の 8割以上出勤

引用:厚生労働省 | 年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています

 

会社に6ヶ月以上継続勤務して、うち8割以上出勤していれば有給休暇が付与されるんですね。

ちなみに、有給休暇は入社して6ヶ月目に10日間付与されます。

会社に半年以上勤めている方は、すでに有給休暇を取得できる権利があるってことなんですよ。

知ってましたか?

気になる方は実際に会社で確認してみてください。

 

詳しくは年次有給休暇とは|5分でわかる基本概要まとめに記載してあります。

 

3:有給休暇の取得は労働者の権利

会社は条件を満たす労働者に有給休暇を与えなければなりません。

「与えることができる」ではなく「与えなければならない」です!

第三十九条 使用者は、その雇入れの日から起算して六箇月間継続勤務し全労働日の八割以上出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した十労働日の有給休暇を与えなければならない。

引用:労働基準法

 

4:会社には時季変更権がある

会社は有給休暇の取得をずらすように労働者に求めることができます。

有給休暇は基本的に、労働者が請求した日に利用することができます。ただし、会社は繁忙期などに労働者に休まれると困ってしまう日に関しては、有給休暇の取得をずらすように労働者に求めることができます。

引用:労働問題に関する法律相談サイト「労働問題弁護士ナビ」- 年次有給休暇とは|5分でわかる基本概要まとめ –

 

労働基準法にも明記してあります。

第三十九条○5 使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。

引用:労働基準法

 

結論:上司は部下の有給休暇の日程を変更するように求めることができる

つまり、「この日に有給休暇を取りたいです!」という部下に対して、会社側の上司は「その日は仕事が忙しくなるだろうから別の日に変えてくれ!」と言える権利があるってことです!!!

これは驚きました(°▽°)

なので、冒頭のぼくの銀行員時代の先輩と上司のやり取りについては、月末が忙しければ、上司は先輩が月末に有給休暇を取得するのを変更させることができるということです。

 

注意して欲しいのは、「月末が忙しければ」というところです。

月末が忙しくないと上司が判断すれば、月末でも有給休暇を取得することができるってわけですね。

 

いま会社で働いているサラリーマンはこのようなケースが実際にあるかと思いますので、参考にしてもらえれると嬉しいです。

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銀行は連続休暇以外の有給休暇がほとんど取れないのが現実

今回ご紹介したぼくの銀行員時代の先輩が取得しようとしていた有給休暇とは「2日間連続の休暇」です。

ほとんどの銀行には、5日間連続で取得できる「連続休暇」「2日間連続の休暇」、半日単位で取得できる「2日間の休暇」などの休暇があります。

銀行の休暇の中でも「連続休暇」は不正防止のため金融庁から取得するように指導されているので、ほとんどの銀行員は年に1回だけ前後の土日を含めて合計9日間の休暇を取っていると思います。

連続休暇は海外旅行に行って現実逃避をするのが銀行員のお決まりパターンですよね〜。

 

「連続休暇」「2日間連続の休暇」などの休暇は取得するように推奨している銀行が多いのですが、それ以外の有給休暇はほぼ取得できないのが現状なんです。

ここで言う有給休暇とは「入社6ヶ月目で付与される10日間の有給休暇」のような継続勤務年数に応じて付与される有給休暇のことですね。

ぼくは銀行員時代、上司に「連続休暇以外の有給休暇は使えるんですか?」と聞いたら、「有給休暇はインフルエンザで急に欠勤になったときのためにとっておく休みだ!」と言われました・・・。

いま考えると、普通に謎ですよね。

 

おそらく、ほとんどの銀行員が継続勤務年数に応じて付与される有給休暇は取得できていないはずです。

ぼくもちゃんとした有給休暇を消化できたのは銀行を辞める前の数日間だけでした。

他の会社に勤めている知り合いは「会社を辞める1ヶ月前は残っていた有給休暇を全部使って丸々1ヶ月休んだ」と言ってましたね。

そんな話を銀行を辞めたあとに聞いたので「どうせなら図々しく全部使っておけばよかった・・・」と本当に後悔しています。

 

有給休暇は労働者の権利なので、会社が忙しくなければ、本当は休みたいときに休んでいいのです。

 

「有給休暇を取得する=周りに迷惑を掛ける」という銀行の悪しき風潮

銀行で休暇を取得するときって、「明日から2日間お休みをいただきます。お忙しい中ですが、どうぞよろしくお願いします!」前日の終礼でみんなの前で言わないといけないという謎の風習があります。

その他にも、休み明けには勤務している支店や部署にお土産を買って行かないといけないルールもあるんです。

たった1日しか休んでないのに、しかもずっと家でゴロゴロしていたのに、支店にお土産を買わないといけないという理由だけでわざわざ外出してお土産を買いに行くこともあるんですよ!!!

いやいやいやいや、普通におかしくないですか?

 

たしかに、休暇中に自分の仕事を他の人にやってもらうから申し訳ないという気持ちがあるのは相手を思いやっていて素晴らしいと思います。

でもですよ、正直重いんですよね。

「すみません!お忙しい中ですが、明日からお休みをいただきます!業務の引き継ぎの件、本当に申し訳ないです〜!(ペコペコ)」と申し訳なく休むのは時代錯誤な感じがしてなりません。

「明日から休みなんでよろしくお願いしますね〜」みたいな感じで本当はもっと気楽に休みたいですよね。

 

銀行には「有給休暇を取得する=周りに迷惑を掛ける」という悪しき風潮があるので、本来楽しいはずの休暇ですら苦痛に感じてしまう人も多いと思います。

特に1年目の銀行員は、休む前も「忙しいのに自分だけ休んで申し訳ない」と休みにくかったり、休み中も「自分のせいで迷惑掛けたらどうしよう」と不安になったり、休み明けも「仕事に行きたくない」と嫌な気持ちになりますよね。

ただでさえ仕事がきついのに、休むことにも精神的に消耗していてはもはやなんのための休みか分かりません。

 

もちろん休暇を取得する前の引き継ぎはしっかりするなど最低限のことはやってから休むべきです。

ですが、銀行は労働者の権利である有給休暇を取得するという行為に対しての周囲への申し訳なさが異常なんですよ。

「休みを取ると周りに迷惑を掛けるから申し訳ない」とみんなが思えば思うほど、休みが取りにくい雰囲気になってしまいます。

「自分の仕事を他の人にやってもらって申し訳ない」という謙虚な気持ちは大事ですが、過剰な謙虚さは不要です。

 

休むときは「明日から旅行に行ってきます〜!」からの「自分たちの分まで旅行楽しんでこいよ〜!」くらいのノリでいいんですよ。

銀行員は「休むと周りに迷惑を掛ける」という認識を改めて、気軽に休みやすい雰囲気作りから始めるべきです。

 

有給休暇を取得しにくいのは銀行の仕事が忙しいから

銀行が有給休暇を取得しにくかったり、「有給休暇の取得=周りに迷惑を掛ける」という悪しき風潮があるのは、単純に銀行の仕事が忙しいからでもあるんですよね。

最近はマイナス金利資金調達ツールの多様化で銀行業界の市場規模が縮小していて、以前と比べると収益環境が徐々に厳しくなりつつあります。

ぼくの銀行員時代の話ですが、メガバンクの従業員1万9千人削減の発表があった頃から、これからの銀行の先行きに不安を感じて毎月のように若手の行員が辞めていってました。

 

収益環境が厳しいうえに従業員が減っているということは、もっと収益を上げるためにもっともっと頑張らないといけないから一人一人の業務量が増えていると考えられますよね。

辞めていく従業員が多いから、休んだ人の代わりに働いてくれる人員にも余裕がなく、一人休んでしまうだけで周りの負担が一気に増える。

だれかが休めば必ず周りに負担がかかってしまう状態なので、有給休暇を取りたくても気軽に取りにくい。

 

休みたい人が気軽に休むには代わりに働いてくれる人員の余裕が必要ですが、銀行の収益環境は厳しく従業員を多めに採用する余裕はないでしょう。

しかも、いまは人口減少で働き手が少なくなっているので従業員を採用すること自体が難しくなっている。

つまり、いきなり有給休暇が取りやすくなるほどの労働環境の急激な改善は期待しにくいと考えられます。

 

なので、有給休暇を取得しにくい銀行に不満があるのなら、はっきり言って、有給休暇を取得しやすい会社に転職した方が早いです。

「有給休暇をちゃんと取得したい!」「もっとホワイトな企業で働きたい!」「ブラック企業は嫌だ!」という方はウズキャリという転職サイトをオススメします。

ウズキャリが掲載している求人はブラック企業が除外されているので、しっかり休んで家族との時間を大切にしたい方二度とブラック企業で働きたくない方にはピッタリです。

 

いまは働き手となる若者が少なく超売り手市場です。

昔のように同じ企業で働き続けるのが美徳と言われる時代はとっくに過ぎ去りました。

まずは銀行以外の働き方を自分の目で見て、いま置かれている状況を認識することから始めてください。

実は働きやすい企業がたくさんあることに気付くはずです。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

元銀行員ブロガー。月間1万人に読まれる当ブログ《きたらいふ》を運営している27歳。当ブログのメインジャンルは「ブログ・お金・働き方」の3つで「ぼくがあなたの背中を押します」をテーマにほぼ毎日更新中。これからの人生についてハゲるほど悩んだ挙句、愛車ハリアーを売って丸5年勤めた銀行を辞めました。現在はブロガーとして活動しています。純広告募集中!趣味は応援。