

こんにちは。
元銀行員ブロガーのきたしょー(@KitamuraShohei)です。
借金の返済が厳しいから任意整理を考えているけど、そもそも任意整理の良い点と悪い点を把握しきれていない。
知り合いから「任意整理がオススメだよ!」といくら勧められても、自分の頭の中で納得してからでないと任意整理には踏み切れませんよね。
できることなら、任意整理の良い点悪い点をしっかり理解したうえで任意整理するかどうかを決断したい。
本記事では元銀行員のぼくが任意整理のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
「任意整理してよかった!」と言えるためにも、事前に任意整理のメリットとデメリットを十分に理解したうえで任意整理するかどうか決めましょう!
そもそも任意整理とは?


任意整理とは弁護士や司法書士が債務者(お金を借りている人)に代わって、債権者(お金を貸している人)と裁判外で返済条件を変更してもらう手続きです。
任意整理は裁判所を通さずに借金を減額できたり、利息をカットしたうえで債権者と和解する手続きなので、債務整理の中でも比較的取り組みやすい手法なんですよね。
「任意整理と債務整理の違いはなに?」と疑問を持つかもしれませんが、任意整理は債務整理の一種です。
債務整理には任意整理の他に自己破産、個人再生、特定調停の3つがあります。
任意整理と債務整理の違いについてはこちらの記事に詳しく書いています。
任意整理のメリット10個


1:将来の利息がカットされて返済額が減額される
今後支払う予定の利息がカットされるので毎月の返済額が大幅に減額されます。
司法書士・弁護士費用を含めると借金の元金は増えますが、任意整理後の利息がゼロになるので毎月の返済額は大きく減りますよ。
ただし、金融業者によっては任意整理に応じてくれない可能性もあるので絶対に返済額が減るとは限りません。
2:金融業者からの督促電話が止まる
司法書士・弁護士に任意整理を依頼すると、司法書士・弁護士事務所が金融業者に受任通知を送付します。
金融業者が受任通知を受け取ると、金融業者から債務者への支払督促が止まるので、金融業者への支払い義務が一旦停止します。
つまり、司法書士・弁護士に任意整理を依頼した時点でカード会社からの「いつまでに返済できますか!?」という督促電話が止まるってことです。
※受任通知とは司法書士・弁護士が「債務整理の依頼を受けました」という内容の連絡のこと。
3:借金の元本が減額される可能性がある
任意整理では借り入れの全取引を利息制限法の金利に従って再計算します。
万が一、法外な金利で取引をしていた場合は借金の元本が大幅に減額される可能性があります。
支払いすぎた利息を取り戻す過払金返還請求という手続きも可能です。
4:裁判所を通さなくていいので手続きが簡単
債務整理の中でも特定調停・個人再生・自己破産の場合は裁判所を通した手続きとなりますが、任意整理だけは裁判所を通さずに手続きできます。
司法書士・弁護士に手続きを一任できるだけでなく、裁判所にも出向く必要もないので、債務整理の中でも圧倒的に手続きが簡単ですよ。
任意整理の手続きの流れについてはこちらの記事に詳しく書いています。
5:任意整理する金融業者を選べる
個人再生・自己破産の場合は借金している全ての金融業者を対象に手続きする必要がありますが、任意整理の場合は一部の金融業者だけ任意整理するという選択も可能です。
任意整理しても借金が減額されない債権は任意整理せずに従前通り借金の返済を続けるという柔軟な対応ができます。
6:新たに借金できない
任意整理すると、クレジットカードやカードローンが作れなくなって、ローンも組めなくなるので新たに借金できなくなります。
人間は「もう絶対に借金をしないぞ!」と意気込んだところでお金が足りなくなるとまた借金してしまう意志の弱い生き物です。
しかし、一度任意整理さえしてしまえば、借金完済から5年間は借金することができないので、強制的に借金ができない環境を作ることができます。
7:職業制限や資格制限がない
自己破産をすると、弁護士や税理士などの士業や警備員に一定期間だけなれなくなります。
一方、任意整理の場合には職業制限や資格制限はありません。
8:財産を処分しなくていい
任意整理は個人再生・自己破産のように持ち家や車などの財産を処分する必要がありません。
9:官報に載らない
個人再生・自己破産の場合は官報に裁判所手続きをした日時や破産者の名前や住所が掲載されますが、任意整理の場合は官報に個人情報が載ることはありません。
よって、第三者に任意整理したことがバレることもありません。
※官報とは、行政機関の休日を除くほぼ毎日のように国が発行する新聞のようなもの。
10:だれにもバレない
任意整理は裁判所などの法的な手続きを通さず、司法書士・弁護士を代理人として金融業者と交渉するのでだれにもバレません。
任意整理に関する郵送物も自宅郵送ではなく司法書士・弁護士事務所引き取りにできるので家族や身内にもバレることは絶対にありません。
任意整理のデメリット3つ


1:ブラックリストに載るためクレジットカード新規作成やローン借り入れができなくなる
任意整理すると事故情報としてCICやJICCのような信用情報機関のブラックリストに載ってしまうので、借金を完済してから5年間はクレジットカード新規作成やローン借り入れができなくなります。
「クレジットカードが使えなくなるのは不便だよな〜」と思うかもしれませんが、口座振替に変更したり、デビットカードを利用すればいいので生活への支障は全くありません。
デビットカードの発行には審査も必要ないので、任意整理後でも気軽に作れます。
最近ではバンドルカードやLINE PAYなどスマホ内でデビットカードの番号が発行されるアプリもあるので、ネットショッピングするのもスマホ1台で十分なくらいです。
2:借金の支払いが免除されるわけではない
個人再生・自己破産の場合には借金の一部または全部が免除されますが、任意整理の場合は借金の返済が免除されるわけではありません。
個人再生・自己破産と比較すれば、借金の元本を減額させる効果はあまり高くないと言えます。
しかし、任意整理すれば将来の利息を大幅にカットできるので、利息がなくなる分だけ毎月の返済額はかなり減額できます。
3:任意整理に応じてくれない可能性もある
金融業者の中には任意整理に協力的でない業者もいます。
借金の返済が何度も遅れたり、借り入れ期間が短い場合には任意整理に応じてくれない可能性もあります。
任意整理メリット・デメリットまとめ


- 将来の利息がカットされて返済額が減額される
- 金融業者からの督促電話が止まる
- 借金の元本が減額される可能性がある
- 裁判所を通さなくていいので手続きが簡単
- 任意整理する金融業者を選べる
- 新たに借金できない
- 職業制限や資格制限がない
- 財産を処分しなくていい
- 官報に載らない
- だれにもバレない
- ブラックリストに載るためクレジットカード新規作成やローン借り入れができなくなる
- 借金の支払いが免除されるわけではない
- 任意整理に応じてくれない可能性もある
任意整理のデメリットはほぼないに等しい


だから、どうしても借金が返済できない状況に陥ったら、できるだけ早めに任意整理した方が今後の人生のためにも良いと思うんだ。
任意整理はブラックリストに載ってしまう法的な措置というイメージがあるため、毎月の返済額を大幅に減額できるメリットがありながらも、最初の一歩が踏み出せない人は多いと思います。
しかし、任意整理の最大のデメリットであるブラックリスト掲載によるクレジットカードが作れない問題はデビットカードで解消できるので実質デメリットはないに等しいです。
「クレジットカードが使えない生活は不便だ」という理由でこのまま借金返済を続けても、人間は基本的に意思が弱い動物なので、すぐにまた空いた与信枠でお金を借りてしまう可能性が高いでしょう。
借金で借金を返済しているうちは借金は絶対に減らないし、「クレジットカードがあるから大丈夫」という状態だとどうしても返済が後回しになります。
これから本気で借金を返済したければ、どこかのタイミングで借金を返済できる環境を強制的に作る必要があります。
「借金の苦しみから抜け出したい!」「ゆとりある生活をしたい」と少しでも考えているなら、ぜひこの機会に任意整理を検討してみましょう。
まずは借金をどのくらい減額できるかシミュレーションしてみよう!

「借金の返済がきついなぁ」と少しでも感じているなら、任意整理によってどのくらい借金が減るのかまずは気軽に借金減額診断を受けてみましょう。
たった3分の手続きで借金が減額されるかどうかシミュレーションできます。
しかも、匿名かつ無料で診断できるのでだれにもバレることはありません。
任意整理でどのくらい借金が減るのかを理解しておくだけで、借金に追い詰められている気持ちが楽になります。
借金を返済するために新たに借金するという悪循環の末にもうこれ以上返済できない!となる前に、借金減額診断を受けて早めに対策を施しましょう。
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任意整理しようか迷ってるんだけど、いま一度任意整理の良い点と悪い点を教えてくれぇ〜!